回を重ねるごとにドツボにはまり、擁護する点が無くなっていく恐ろしい漫画タイパク。
佐々木とアイノイツキの対決が始まると思われた10話では、描写無しで佐々木30連敗からのアイノイツキまでサイコパス化。
アイノイツキが可愛いという事が唯一の救いだったタイパクにはもう何も残されていないのかと思いましたが、そういえばまだ最後の良心が残っていることに気づきました。
菊瀬編集とは
ホワイトナイトをパクる前の佐々木のつまらない漫画を4年間見続け、ボツを出し続けたジャンプの編集者。
ただ単につまらないと切り捨てるだけではなく、具体的に佐々木の漫画のどこが駄目なのか指摘してくれる優秀な編集者でした。
意味不明なトンデモ展開だらけのタイパクにおいて、菊瀬編集のこの鋭くて納得のできる指摘が印象に残っている読者も多い事でしょう。
そんな菊瀬編集ですが、遂に佐々木に対して堪忍袋の緒が切れるもパクったホワイトナイトのおかげで佐々木が評価され、まるで悪役のように退場させられてしまいました。
しかし、描写を見る限り菊瀬編集は全く悪い事はしていません。
未だに作者が狙ってるのかどうか不明ですけど、描写を見る限りタイパクの世界において善人は悪人であり、悪人は善人です。
至極まともなのに酷い扱いを受けて可哀そうな菊瀬編集・・・
復活の可能性
1話以降全く出番の無い菊瀬編集ですが、別に私は通ぶって初期のキャラを紹介しているわけではなく、キチンと復活するフラグが立っているので記事を書いています。
そのフラグが立ったと思ったのが10話の展開。
アイノイツキが突然「無個性でかつ世界で1番面白い漫画こそ究極の漫画だ」というトンデモ理論を唱え始めた事です。
もちろん無個性な漫画なんて面白いわけが無いんですが、この漫画でアイノイツキは30話連続アンケ1位を取ってしまいます。(ちなみにこの漫画の内容については一切触れられないので具体的にどう面白いのかは判別不能)
まあこの後アイノイツキは過労で倒れたので放っておいたらバッドエンドですから、おそらくこの無個性な漫画という物は否定される流れになるのでしょう。
そうなってくると菊瀬編集の「その作家にしか書けない個性が欲しい」という指摘の正しさが再評価される事になります。
なので回想だけなのか本人再登場なのかは分かりませんが、菊瀬編集の出番はまだあると思います。
まともな人物である菊瀬編集が作中で再評価されるのはとても嬉しい事なのですが、それは同時に菊瀬編集を悪役のように退場させた展開のおかしさと、結局佐々木はパクっただけのクソ野郎という事を証明してしまうのです。
まあ菊瀬編集とか関係なく佐々木はどうしようもないクズですが・・・
かといって無個性漫画が最高というトンデモ理論で突き進めば更にサイコパスな内容になる事は間違いないし、どっちに進んでもいばらの道ですね・・・
一部では「菊瀬編集の指摘だけ妙にリアルで正論なので、作者が実際に自分に駄目だしした編集を悪役にするためにタイパクを描いているとまで言われる始末。」
(なお、作者の市真ケンジさんはtwitterで「菊瀬のモデルは存在しない」とツイートしているので、上の予想はただの邪推です。)
ここで菊瀬編集が正しくて佐々木がクズであるという展開になればある意味面白くなってきますけど、今までの感じからしてそれは無いだろうなあ。
あとそこまで興味無いけどすごい人オーラ出してた編集長は何処行ったのさ。
コメント
無個性漫画発言は、結果的に対決に敗れ『敗北の原因は無個性な漫画を描いていたからか』と悟るためだろうから、今はあまり気にしなくてもいいかと。
でもそれをやってしまうと半ば悪役のように追い出された菊瀬編集が正しかったことになってしまうんです。
打ち切りが無くても無個性漫画論は否定されないと思いますよ。
藍野が倒れたからといって透明漫画論自体が漫画論として間違いであると言えるわけではありません。
寧ろ、それ自体は作中では漫画として至高の理想形として扱われており、その一環として主人公のような凡才は無論のこと、藍野のような天才ですら1人だけの力では実現不可能であるとしているとも読めます。