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『サンキューピッチ』とは
『サンキューピッチ』は2024年9月3日に連載がスタートした作品で作者は「住吉九」先生。
初めての連載である『ハイパーインフレーション』が名作だった事で話題になった漫画家です。
以下あらすじ。
『ハイパーインフレーション』の住吉九が次に描くのは野球!! 誰も読んだことない野球譚 開幕!!
出展:https://shonenjumpplus.com/episode/17106567254627463963
メチャクチャ面白い
ハイパーインフレーションが最高だったのでサンキューピッチにも期待してましたが、ハードルを超えてくる面白さでした。
まだ4話ではあるものの、既に今のジャンプラの中でトップクラスに好きな作品になっています。
キャラが濃い
まずハイパーインフレーションの時と同じくキャラが濃い奴ばっかりで最高です。
素直に良い奴と見せかけて実は鬼畜な広瀬、野球好きすぎて変態な桐山、普段は気が強いけどピンチには気弱になる弄られキャラ三馬、本を描くために甲子園に行きたい伊能。
野球をやってなくてもこいつらが会話してるだけである程度の面白さが確保されてます。
相変わらず住吉九先生は魅力的で笑えるキャラを描くのが上手い。
小堀はまだキレると怖いだけでそこまでキャラは立ってない気がしますけど、場を収める常識枠としてこれはこれでアリ。
ハイパーインフレーションでいうフラペコ枠のような感じがします。
頭脳戦
そして4話から遂に始まった頭脳戦がいきなり面白い。
この作品では「超高校級の代わりに1日3球しか全力で投げられない桐山」をメインにストーリーが進んでいくんですけど、その秘密を知っている部員の伊能との駆け引きが素晴らしかったです。
桐山と三馬の対決を伊能が見ていたところから既に伏線になっていて、更に事前にバッティングセンターで練習した事が仇になるという裏切り方が痛快。
ハイパーインフレーションも「同じ通し番号の偽札を出せる能力」という縛りだけであそこまで話を膨らませていたので、今回も読者が考える事は既にお見通しでその更に上を行く展開を幾つも考えてるんだと思います。
また頭脳戦なのでどうしても説明は多くなるんですが、説明自体が面白いのでスルスル読めてしまいました。
機械的なナレーションの説明ではなく、キャラの感情や思惑が乗った説明だからだと思います。
まとめ
ハイパーインフレーションの時より画力も上がってますし期待大の作品です。
唯一の欠点はハイパーインフレーションと同じく隔週掲載な事だけですが、高度な頭脳戦をやるためには仕方ない。
次回も楽しみ
コメント
今の所やってる内容だけで言えば試合すらせずに部内でしょうもないイザコザしてるだけなんだけど、それがどうして面白い
野球漫画だし前作のような頭脳戦は無いかなと思ってたら良い意味で裏切られた
出オチみたいな設定から斬新な切り口で話を広げ、ハチャメチャな展開なのに何故か説得力のあるストーリーと、頭のキレる奴らが繰り出すバカみたいなシュールギャグが渾然一体となって謎の面白さを形成してる
これはこの作者さんにしか出せない味だね。こういう作品に出会えると嬉しくなる
既にしっかり面白いのは流石だね
誰もが思う「バレてこうされたらやばいじゃん」に即フォーカスした内容なのも上手いし
厳しい縛りでどれぐらい続くのか分からないけど期待大
仲間集め(厳密には違うが)という、野球漫画禁じ手の展開をテンポよく、面白く書いている。
まだ4話だが、すごい濃度。マジで面白い。生きる楽しみだ。